星空キャンプ① 千葉県平沢ダム

キャンピングカー

ヴェルと二人?で星の写真を撮りに千葉県の平沢ダムに行ってきました。

星の撮影で遠征する時は、普通のキャンプと違って、泊まることはしません。

なんせ、一晩中、星の撮影をしているのですから。基本的には寝ないのです。

これまでは車の中で休憩するくらいでしたが、ヴェルリン号が来て、そのスタイルも少々変えられそうです。

 

星屋の習性

 

これまでも星の写真を撮りに、空の暗い場所に通ってきました。

空の暗い場所っていうのは、人工の明かりが出来るだけ無い場所なので、一人で車で山の中の空の開けた場所まで分け

入っていくことになる訳で、多少の度胸がいります。

山中の誰もいない所で一晩中を過ごすのですから。普通に考えれば超怖いですよね。

人工の光が無いので、周囲は真っ暗。暗闇の中、時々、サルだか、鹿だか、動物の気配や、鳴き声が闇に響き渡ります。

そんな場所で寒さに耐えながら一晩中、望遠鏡と赤道儀とPCを操作して、撮影を行うのです。

そして、朝まで一睡もせずに撮影して、そのまま帰途につくという感じで、帰りの高速道路では徹夜疲れで運転も大変。

「星屋」と呼ばれる人たちは大体、そんな「苦行」を喜々として行っている訳です。

キャンピングカーという新たな機材?の導入でどう変化が?

 

平沢ダムって?

 

平沢ダムは千葉県の大多喜町にある「かん水」(多量の塩分を含んだ水)を害のない濃度まで希釈することを目的とした

ダムで周囲に周回道路があって一周2キロほどの大きさ。

周回道路には電灯の柱が何本か立っているのですが、何故か点灯しないので、夜は人工の明かりは皆無。

この日も、何人かの星屋さんが来ていました。このダムの上の道路上が絶好の撮影ポイントなのです。

ここは北の空は東京方面の明かりで明るくて撮影には不向きですが、東から南にかけては空が暗くて、天の川も肉眼で確認

できます。都心からアクアラインを使うと1時間少々で来ることができるので、お手軽な撮影スポットなのです。

私はヴェルがいて、車も大きいので、ダム上は避けてちょっと先の広場的スペースに陣取りました。

撮影機材のセッティングをして日の入りを待ちます。

望遠鏡を向けているのが北になります。赤道儀の極軸を北極星に合わせて回転させて星を追尾撮影するのです。

ヴェルはなんだか訳のわからない所に連れてこられて、今日は早飯(まだ16時半)です。

日が暮れてからは、なんだかんだかまってやれないので、今のうちにご飯だよー。

日が暮れて星が出てくるとこんな感じに👇

北の空が明るいのがよく判るでしょう。下に見えるカラフルなほんのりとした明かりは星屋さん達が撮影している様子です。

 

キャンピングカーは星屋の味方

 

さて、そんな感じで今回は翌朝の5時まで撮影を行いましたが、ヴェルリン号があったおかげでとっても助かりました。

どんなメリットがあったかというと、

①ヴェルの居場所があって、安心して撮影ができる

ヴェルリン号に寝床を作ってやって寝かせました。が、キャンプの時と違って私が外にいるので、寝ないで窓からこちらを

眺めている時間が長かったですね。ヴェルも寝不足。ごめんねヴェル。

②寒さをしのげる

FFヒーターを点けておけば、車内は18度くらいになって快適でした。これまでは外で寒い思いをしながらの食事(それは

それで、寒い中、コンロで鍋を煮てフーフーしながら食すのも楽しかったのですが)も、車内でカセットコンロと電子

レンジで調理が出来て、とっても快適な夕食となりました。

③仮眠が快適

星の撮影は一つの対象に2時間とかかけて行いますが、この間は、PCソフトが赤道儀やカメラを制御してくれて基本的

にはノータッチで撮影が可能です。なので、一度撮影を開始したら、その時間はヴェルリン号のベッドで仮眠ができます。

ぬくぬくと車内で横になって仮眠できるのは本当にらくちんでした。

当初は、撮影終了後、朝から何時間か寝てから帰宅しようかと考えていましたが、この仮眠のおかげで思ったより調子が

良かったので、そのまま運転して帰宅することにしました。

運転中も、それほど眠くならずに済み、安全運転にも大いに貢献してくれました。

 

こんな星空が見れます

 

望遠鏡での撮影とは別に、普段使っているカメラでオリオン座方面を撮りました。肉眼ではここまでの微光星は見えません

が、これに近い星空を見ることが出来ます。

 

こんな星が撮れました

 

そして望遠鏡に付けたカメラで撮影したのは、「ぎょしゃ座」の星雲、星団(勾玉星雲と散開星団のM38、M36)と

オリオン中心部です

初めてのヴェルとの「星空キャンプ」。

キャンピングカーがあると、すごく楽に撮影が出来るし、ヴェルも少しは慣れたかな。

次回はもう少し遠くのフィールドへの遠征に挑戦してみたいと思います。

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