避妊手術をするかしないかについて

ワンコ関係

ヴェルさんはヒートが終わり、おむつ生活から解放されて、嬉しそうです。

ヒートになると、ちょっと情緒不安定なのか、散歩に行きたがらない、だるいのか

昼寝をよくするようになる等の生活上の変化が見てとれます。期間は3週間ほど。

この間は少々不自由な過ごし方になりますが、今のところ、今後も避妊手術は受け

させるつもりはなく、自然体でいこうと考えています。

何故か。

実は先代犬の麟太郎は去勢手術を受けさせました。

その時には、手術のメリットにのみ考えがいっていて、リスクについて深く考える

ことをしなかったという後悔があります。

麟太郎は2歳の時に右後ろ脚の前十字靭帯の部分断裂、3歳の時には左後ろ脚前十

字靭帯の断裂を患って手術、その後、左足はパテラとなり、5歳でまた手術。

この時に、悪性の腫瘍が見つかって5歳半という短い生涯を終えたのですが、

これらの疾患が去勢手術と何らかの因果関係があったのではないかという思いが

ぬぐえないのです。

一般的に雌の場合には避妊手術をすることのメリットとしては

・問題行動・現象の減少(ヒート時の出血なども含む)
・ホルモンに関連する病気の予防(子宮蓄膿症、乳腺腫瘍)

一方でデメリットは
・手術時の全身麻酔のリスク
・代謝率の低下によって肥満になりやすくなる
・尿失禁の起こるリスク(特に大型犬)
・特定疾患の発生率があがる(リンパ腫、肥満細胞腫、骨肉腫、膀胱腫瘍、血管肉腫、前十字靭帯断裂等)

等のことが言われています。

最近、NHKの科学番組で、「人の体内の各臓器はこれまで知られてきた機能だけ

ではなく、各臓器が信号を送りあって様々な機能を果たしていることが解りつつ

ある」

ということをやっていましたが、きっとワンコの生殖器についても同じことが言

えるのじゃないかなと思ってしまいます。

去勢、避妊手術によって生殖器を取り去ることは、生殖機能やホルモンの分泌

だけでなく、分かっていない隠された機能をも消し去ってしまうのではと思うの

です。だから、回りまわって特定疾患の発生率が上がったりするのではと。

まだまだ生物の体のことは解らないことだらけのようです。

ヴェルはスウェーデン血統のフラットですが、ブリーダーさんによれば、スウェー

デンでは病気でもないのに去勢や避妊手術を受けさせることは禁止されていると

いうことです。

この先、ヴェルが年老いていく中で、どのような病気になるのかは知る由もあり

ませんが、自然体でいってみて、その結果を受け入れよう、そう思っています。

コメントお待ちしています メールアドレス等の入力は任意です

  1. 貴船 より:

    初めてコメントさせていただきます
    2頭のボーダーコリー未避妊・未去勢とくらす医療従事者です。
    綺麗に避妊去勢についてまとめられていたので、感心してブログを拝見させていただきました。

    人間もそれ以外の動物も疾患のことは本当にまだまだ未解明なことが多く、人間の医療現場でもそれぞれの考え方に差が多いのも事実です。

    犬は去勢・避妊は当然という考え方は非常に怖く危うい発想だなと個人的には考えます。
    大切な家族なので慎重に考える機会を与えてくれるブログ内容だったのでコメントさせていただきました。

    • ご投稿ありがとうございます。
      最近、ブログの更新をさぼっており、投稿頂いてから随分と経ってからの返信となってしまい恐縮です。
      そうですね、何がこの子にとって最良なのか、で悩みますよね。
      様々な情報がネット上にありますし、先日も獣医から子宮蓄膿症の怖さについて話をされ、心が揺れました。
      が、やはり、自然体を貫こうと決めています。
      先住犬のこともあるし、また健康体にメスを入れて悪い事が起きたら、悔やんでも悔やみきれないと思うので。

タイトルとURLをコピーしました